知覚過敏:患者さんのQOLに及ぼす影響
知覚過敏が日常生活に及ぼす影響を明らかにする
知覚過敏はよくある歯の疾患です。この疾患に伴う短く鋭い痛みを経験した人の多くは、その誘因を避けるためにどんな苦労も惜しまないようです。ここでは、知覚過敏が日常生活に影響を及ぼす可能性と、人々が取り入れている対処方法について詳しく取り上げます。
知覚過敏の経験に関する質問票
知覚過敏がQOLに及ぼす影響を理解するため、英国シェフィールド大学臨床歯学部のチームがHaleonと共同で知覚過敏の経験に関する質問票(DHEQ)を作成しました1。
一般集団を対象とした定性的および定量的なデータの作成と検証からDHEQを利用することで、知覚過敏がQOLに及ぼす主観的影響に関する理解をさらに深めることができます1。
DHEQでは、患者さんの日常活動や精神的安定への影響など、知覚過敏がQOLにどのように影響を及ぼすかを探ります1。
知覚過敏患者800例以上を対象とした6件の臨床試験のDHEQの結果から、知覚過敏が日常生活の広範囲に影響を及ぼすことが示されています2,3
70%は飲食を楽しめなくなった n=905。
26%は食べ方に気をつけなければならないと感じた n=905。
36%はハンカチで口を覆うことで、症状を何とかしようとしたことがあった n=905。
33%は知覚過敏のせいで歳を取ったと感じた n=905。