エナメル質損耗と酸蝕歯の概要
エナメル質損耗(酸蝕歯)
エナメル質損耗は進行性で、多因子性疾患であるため、影響が長期に及ぶ場合があります1。エナメル質は日常的な酸への接触に対応する能力を備えていますが、頻繁かつ長期的に酸に接触すると脱灰がより進行する可能性があります。このような酸性の環境下では、エナメル質は十分に再石灰化されず、時間の経過と共に永久的なダメージが避けられなくなることがあります1,2。
食生活や生活習慣の変化や寿命が延びたことにより、エナメル質損耗は長期にわたる歯の健康管理において、益々重大な問題となってきています3。酸蝕によるダメージは、患者さんの生涯にわたり歯の健康を損ない、広範囲に及ぶ複雑な修復が繰り返し必要となる可能性があります3。